既製品の神話​

「全部嘘だった」、「それでも確かに在る」、私の世界は説明もつかず非合理的なものです。それが制作の動機となっています。既存のキャラクターや既製品をモチーフに取り上げ、アルミホイルや古着のジーンズ、梱包材といった、身近な素材を使って制作しています。選んでいる題材は、ある物語の登場人物、ファスト・フードやアニメのキャラクター、テディベア、お菓子のパッケージ、履き古したブーツといったもので、それらは私に影響を与えてきたものです。素材は本来の目的や用途とはかけ離れ、選ばれた題材はオリジナルとは異なるイメージに変換されます。私は人間という生き物の生態に関心を持ち、人を取り巻くあらゆるものを第2の自然として捉えています。日本ではものにも魂が宿ると言われています。お菓子の包み紙ひとつにも人の影が見えます。それはエネルギーと言い換えてもいいかもしれません。